高校生たちが先生役!特別講義
神戸市立科学技術高等学校の生徒さんが「特別講義」で来校!ロボットをこよなく愛する機械工作部の部員とOB、OGの皆さんが、人型ロボットをテーマにロボキャンの小中学生の先生役を務めました。さて、どんな楽しいイベントになったのでしょうか?
ロボメイツ活動がきっかけで特別講義が実現
神戸市立科学技術高校機械工作部の部員など約20人が参加
神戸市立科学技術高等学校の生徒さんが、ロボキャンの特別講義に初めて来校しました。きっかけは、ロボキャンを運営する当社(株式会社エアグラウンド)が進めるロボットオペレーター育成プロジェクト「ロボメイツ」です。
ロボメイツの活動の一環として、2024年度より同校でロボット関連の授業に参加したり、小中学生にロボット工作や操作を楽しく教えたりする活動を、先生方、生徒の皆さんと一緒に行っています。
夏休みに行われた特別講義には、同校の機械工作部の生徒にOB、OGを加えた20人以上が参加。ロボキャンを受講する小中学生に、人型ロボットをテーマに楽しく学べる体験プログラムを用意し、先生役を務めました。
テーマは「高校生の作った人型ロボットで競技に挑戦!」
人型ロボットについて学び、操作する
・テーマ
人型ロボットを操作して競技に挑戦してみよう
・目的、ねらい
高校生が作った人型ロボットについて構造や指示方法などを学び、一緒に楽しんで操作する
・ゴール
人型ロボットを操作して、各課題を達成する
ロボットに詳しい高校生と交流する
主な学習内容
- いろいろなロボットを知ろう
- 人型ロボットの操作を覚えよう
- 人型ロボットで競技に挑戦しよう
①いろいろなロボットを知ろう
初めは「いろいろなロボットを知ろう」。
まず世界のロボットをスライドで紹介し、次に、自分たちが製作したロボットを実物を見せて説明しました。受講生たちはじっと集中して高校生たちの話に聞き入っていました。
②人型ロボットの操作を覚えよう
次は、「人型ロボットの操作を覚えよう」。
教材は高校生が自作した人型ロボットで、ゲームのコントローラーに似た機器で操作します。
ロボキャン受講生は高校生に教えてもらいながら、回転や横移動、歩行、パンチなどの操作を覚えていきました。初めは難しくロボットが転倒したり、ロボット目線での左右が分かりにくく苦戦する場面もありましたが、高校生が隣でやさしくアドバイスをしてくれたおかげで、徐々に上達していきました。
③人型ロボットで競技に挑戦しよう
操作に慣れたら、いよいよ「人型ロボットで競技に挑戦」。各競技の成績に応じた得点を競います。
- ・タイムアタック:決められたコースをどれだけ早く走破できるかを競う
- ・アスレチック:回転する床や障害物をうまく乗り越えるとステージクリア
- ・サッカーシューティング:タイミングよくボールを蹴り、動く的を狙う
- ・ペットボトル倒し
子どもたちはみんな夢中になって取り組み、課題をクリアした時はとてもうれしそうな様子で、高校生も声を上げて喜びを分かち合っていました。
最後は表彰式です。
成績優秀者には高校生から表彰状が授与され、1位から3位の入賞者には、これも高校生が自ら作ったというオリジナルのロボット型特製トロフィーが贈られました。また、受講生全員に参加賞として、ロボット型のキーホルダーも配られました。
特別講義を終えて
講義の様子、振り返り
受講生のレポートでは、「楽しめた」「面白かった」「たかしくん(ロボット型キーホルダー)をもらえた」という感想に加え、「ペットボトル倒しで100点をとった」「回る課題をクリアした」「二足歩行ロボットを使えるようになった」など、達成感があったようです。
子どもたちにとって、挑戦し、一つ一つ乗り越えて表彰状やトロフィーを受け取れたことは成功体験になり、高校生にとっては、小中学生へ教えることで表現力やコミュニケーション能力を養う良い機会になったのではないでしょうか。
何よりよかったのは、高校生たちも子どもたちも、みんなが交流を楽しんでいる様子だったことです。今回の特別講義は、小中学生と高校生の双方にとって意義のあるものだったと感じました。
まとめ
神戸市立科学技術高等学校の生徒やOB、OG約20人が来訪し、特別講義を開きました。高校生が作った人型ロボットを教材に、受講生たちは仕組みやコントローラーによる操作を学び、走る、蹴る、障害物を乗り越えるなどに挑戦。高校生たちのアドバイスを受けながら、がんばって課題をクリアしました。小中学生、高校生がロボットを通じて学び、楽しく交流する機会になりました。